個別教室のトライで出会った多様な生徒と向き合った2年間の記録

tomitomi

​​現在は医療事務として働き、大学生時代にアルバイト勤務として塾講師を務めた方がいます。お名前はtomitomi(トミトミ)さんで、個別教室のトライでは3人の教え子を持ちました

渡辺なおや

そんなtomitomi(トミトミ)さんは、問題の背景までわかることが大切だとおっしゃっています

では、具体的に大学時代、どのような教育で中学生の生徒たちを導いたのか、多様な生徒と向き合った経験を、元講師側から伺っていきます。

  • この記事では、元講師tomitomi(トミトミ)さんの実体験をもとに、トライでの指導現場・相性の重要性・キャリアへの影響を紹介します。
(左:tomitomi(トミトミ)さん 右:渡辺なおや)

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目次

数学科の大学生が選んだ、塾講師というアルバイト

渡辺なおや

ー個別教室のトライで働いたきっかけを教えてください

アルバイトを1度もしたことなくて、大学2年生か3年生のときに、ちょっと就活を意識したのもあって、バイトしようかなと思ったのがきっかけです。私、大学は数学科だったんですけど、数学だったら教えられるなっていう風に思って。

ちょうど家の近くの駅のとこすぐに、個別教室のトライができたので面接行って、ちょうど立ち上げの時だったので「ぜひお願いします」って言っていただいて、働き始めたのがきっかけです。

渡辺なおや

ちなみに何年前頃ですか?

大学2年生ぐらいなので、もう15年ぐらい前ですね。私は、神戸大学の出身ですが、単発とかじゃなくて、ある程度の期間アルバイトしたのが個別教室のトライだけだったので、自分の中で印象深いですね。

(左:tomitomi(トミトミ)さん 右:渡辺なおや)

中学生3名を指導|親主導で入塾する子たち

渡辺なおや

ー担当した内容はなんですか?

主に担当したのが中学校2年生と3年生の数学で、テスト前には理科も1、2回だけやったことはあるかなっていうぐらいですね。

私から見た範囲ですと、個別教室のトライに入るのは親御さんがちょっとついていけてないことに焦って入れてるっていうイメージがありました。生徒が望んでっていう感じではなかったです。やっぱりお母さんとかが入れさせてるって感じです。

渡辺なおや

ー生徒はどんな人たちでしたか?

私が教えた生徒は3人居て、そのうち2人は、どちらかというと勉強が伸び悩む子だったんです。寝ちゃう子と、答え見てわかった風に見せようとする、すごい可愛い子。純粋そうな、なんかちょっと怒られへんようにやっちゃった的な感じの子だったんですけど。

もう1人の不登校の子はすごく頭のいい子だったっていうのは覚えてますね。その不登校だった子は、中3ぐらいで来てくれました。私からは理由とかは聞かなかったんですけど、学校に行ったり行かなかったりする子でした。

授業を受けてないところがわからないから、教えてほしいって言われて来てる子で、ずっと連続で来るというよりは単発で、テスト前とかにちょっと多めに来て、普段はそんなに来ないタイプの子でした。

あの子はすごく頭もいいなっていうのはすごくわかりました。なんでそうなってるのかっていうのを教える時、必ず言うようにしてたんですけど、1回ですぐにわかってくれて「この子、本当にわかってるな」っていうのをすごく感じた子だったんですね。

コミュニケーションは全然問題もないのに、なんで学校行かなかったりするのかなっていうのは、ちょっと不思議だったぐらいです。でも、個別指導塾だからこそ、不登校の子とかも来れるので、それがすごくいいことだなと思いましたね。

私は集団塾しか行ったことなかったんですけど、やっぱり普段行ってなかったら集団塾は行けないよなと思いましたね。

(左:tomitomi(トミトミ)さん 右:渡辺なおや)

授業中に眠ってしまう子はずっと定期的に来てくれて、すごい真面目な子で、遅刻も全然しない子なんですけど、悪気があるっていうよりは、なんかわかってないのをばれたくなくて答えを見てるっていう感じの子でしたね。これ絶対見たよなみたいな。

タイミングもわかりやすいんですよ。ちらっと見てやったりするので「なんか今見た?

とか言ったりして、いや、見てました、見てませんとか、いやいや、見たやんなみたいなとかを言いながら、もうそれも何回もやるんです。

じゃあ、なんでこんな答えになったか説明してみなって言ったら、わかりましたみたい言われて、どういうことやねん。みたいな感じの、すごい可愛い子だったんです。

別にわかってないことが、恥ずかしいことじゃないよっていうのは、言うようにはしてたんですけど、自分で答え見てわかっても意味ないから、自分でわかるようにやっていこうねみたいに、私なりには伝えてはいったんですけどね。

なんか、あんまり響いてないかなっていう子がその子で、よく寝てしまう子は、私の対応が悪かったのか、なんでそうなるかっていうのを、その子がやりやすいスタイルを私は模索したんですけど、結局、持ってる間はいいスタイルに落ち着かなかったです。

お互いにやりにくい感じになっちゃったんじゃないかなっていう、今でも申し訳なかったなっていう印象で残ってるんです。私、結構ハキハキしてるタイプだったので、声が大きくて、パパパパっとコミュニケーションを取ってくれるタイプの人が良かったのかなと。

その子も親御さんは勉強が心配になって入れてるタイプで、その子に関してもどういう理由でこうなってるのかとかを説明しても、ちょっと刺さりにくかったなっていう印象が残ってますね。

渡辺なおや

その3人の生徒って男の子でしたか?女の子ですか?

不登校だった子と、よく寝ちゃう子が女の子で、よくよそ見しちゃう子が男の子でした。最初の不登校だった子と、ちらちら答え見ちゃう子2人は1番長くて1年は持ってたかなっていう感じです。

「わかる」ことにこだわる指導スタイル

渡辺なおや

ー指導スタイルはどんな感じですか?

意識してたのは、本人たちが自分でその回答にたどり着けるように、なんでそうなってるのかな、なぜこのように進んでいくのか伝えていました。なんか公式に当てはめたら出るらしいから、こうしといたらいいよっていうのは良くないなって思っていました。

どうしてこういう公式になってるのか、時間があれば教えたり、答えだけ出すんじゃなくて、ちゃんとわかって出していこうねって、必ず見直しもしていこうねとは言ってました。

渡辺なおや

ー個別教室のトライの指導方法は?

私の時は、前半1時間はしっかり横について教えて、残り1時間はそれに関連する問題を1人で頑張って解くっていう時間でした。前半は先生がしっかりみっちりついて、後半は自習メインになって、適宜答えるみたいな感じでした。

ブースがあって、ブースの中で横について教えるんです。教える時間が終わったら、先生はその場を少し離れて、生徒はブースに残って問題を解いて、わからないことがあったら、後半1時間で全員の質問を受ける形です。

代表の先生が椅子みたいなところに座ってるので、わからなかったらブースから立って、その先生のところに聞きに行くことが多かったですね。

渡辺なおや

生徒たちは質問に来ていましたか?

先生のシフトスタイルが、教える1時間の後に次の生徒の1時間を入れると、最初の生徒の後半の1時間のその質問は、違う先生が答えるしかなくなるっていうシフトになるんです。

私、どちらかというとそういうシフトが多かったので、質問は多かったイメージがあるんですけど、やっぱり頭いいなって思ってた子は、質問に立ってるような印象はありましたけど、残り2人は、そんなに質問に行ってなさそうな感じだったので、大丈夫かなってずっと思ってたという感じです。

(左:tomitomi(トミトミ)さん 右:渡辺なおや)

個別教室のトライはどんな人に向いているか?

渡辺なおや

ー個別教室のトライが向いている人はどんな人ですか?

行っていた当時は、全員同じ教材を、個別教室の教材を使えたので、いい意味で教材の質は担保できていたのかなっていう風に思います。不登校の子に教えた時に強く思ったんですけど、やっぱり集団塾じゃできないことはありますよね。

個人塾だったらできることはあったなっていうのは思いますね。できる子にはもっとできるように進んでいけるし、勉強が伸び悩む子、特に個別は勉強に伸び悩む子の方が多めなイメージですけど、そういう子はちゃんとフォローしてあげられると思っています。

本当に個別だからこそ、集団塾とは違って、他の人に人と一律一緒じゃなくて、個別にカスタマイズできると思います。

渡辺なおや

ー現在の医療事務の仕事に活かせている部分はありますか?

不登校だった子の経験は、その後の仕事以外でも、活きてくる場面がありました。私も学校に行くのがしんどい時期あったよなって、学校行けなくなった子でも、勉強面で復活できるような場所っていうのが、あるのはいいことだなっていう風には思いました。

学習塾の経験が活きたと思うのは、今はすごく人に教えることが多いので、人に教えた時に相手がわかってるかわかってないかが、顔を見たら大体わかるようになりました。教え方を勉強できたかなと思います。

私は、中高では周りは頭いい子が多かったので、教えた時にこんな感じの子もいるんだっていうのはちょっと驚いたのもあります。どう言ったら伝わるのかを色々模索して、使う言葉を選んだり、言い方を変えたり、色々考えてた気がしますね。

集団が嫌な人。自分でどういうものが、必要なのかわかってる人っていうのは、集団じゃなくて個別の方がいいと思いますね。中央の階層からちょっと下でも上でも外れてる人、学力的に偏差値が極端に高い極端に低いとか、そういう人は集団じゃなくてもいいのかなとね。

個別指導塾に通う生徒は、いろんな事情がありますけど、不登校だった子みたいに、学校に行けてなくて、塾で学校の子に会うのがちょっと気まずいとか、なんかいろんな事情があると思うんです。

(左:tomitomi(トミトミ)さん 右:渡辺なおや)

これから個別教室のトライで働く人へのメッセージ

渡辺なおや

ー将来の個別教室のトライの講師へメッセージをお願いします

個別指導塾はやっぱり個々のニーズに合わせられるのが、1番の強みです。その子が何を求めてきてるのか、なんか何が足りないのかとかを、せっかく1対1で密接に関われるので、そういうのを感じ取って指導に活かしてもらえたらいいのかなと思います。

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本記事は、教育関係者・保護者・塾運営者などへの取材をもとに構成した一次情報コンテンツです。
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この記事を書いた人

Bizライター事務所のアバター Bizライター事務所 編集長(渡辺なおや)

下記の資格を独学で取得するほど、学ぶのが好き
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⚫︎Google アナリティクス個人認定資格[GAIQ]
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