大阪公立大学・現代システム科学域の大学生で、昨年は大学受験合格インタビューに出演したKくん。現在は、大手の個別指導塾で高校1年生を対象に数学を教えています。
今回は約1年、アルバイト塾講師として個別指導塾で伸びる子と、集団塾でも十分な子を、具体的に深掘りしていきます。特に個別指導塾でいいのか迷っている人に役立つアドバイスが詰まっています。
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個別指導塾ではどんな生徒を教えている?

渡辺なおやーKさんの自己紹介をお願いします。
現在は1対2の個別指導塾の講師としてアルバイトをしています。主に小学校高学年から高校2年生まで教えています。1番教えているのは高校1年生です。受験のための勉強というよりは、成績を上げるための勉強を塾で教えてます。個別指導塾は、大手寄りのところです。
渡辺なおやー個別指導塾ではどんな生徒を担当されていますか。
主に成績が良くない、勉強する習慣があまりなくて、勉強に苦手意識を持ってる子が多いですね。数学を教えてることが多いです。僕は文系ですが、数学は数ⅡBまで勉強していたので、ここまでなら教えられるっていう形です。
個別指導塾に向いている生徒の特徴

渡辺なおやー個別指導塾がおすすめな人はどんなタイプですか?
個別指導塾は生徒と先生の距離が近いので、勉強が苦手で、嫌いでも、この先生がいるならやろうと思うことが多いです。いわゆる先生がいるから頑張れる、一緒に教えてくれる人がいるから頑張れる、そういう子が向いている生徒だと思います。
渡辺なおやー個別指導で伸びやすい生徒の特徴って何だと思いますか。
根っからというか、本当にやる気がない子は、個別指導でも勉強しないですね。ただ、勉強が嫌いだとしたら、この先生との授業は楽しいから勉強しようと思えるみたいなので、人と話すのが好きで真面目な人ですかね。
真面目だったり、素直だったり、性格がまっすぐだったり、そういう子はどちらかというと伸びやすいし、個別指導に向いていますね。
個別指導塾に向いていない生徒

渡辺なおやー個別指導塾をおすすめしない人はどんな生徒ですか?
1年間、個別指導塾で生徒を見てきて、この子は向かないなと思ったパターンは2つあります。1つは、人と話すのがあまり得意じゃなかったり、あんまり好きじゃない生徒です。1対2でも、1対1の場面が増えるので、コミュニケーションが苦手だとおすすめしない。
授業自体が楽しくなくなるので、塾に行きたいと思わなくなる子が多かったです。で、もう1つは、めちゃくちゃ勉強できる子ですね。
逆に勉強できるのであれば、個別指導である必要はないので、集団塾で授業受けて、自分で宿題をやる形でいいと思います。勉強できる方と、人とコミュニケーションするのがちょっと苦手な子ですかね。
渡辺なおやー勉強ができる子って、偏差値で言うといくつくらいからのことをおっしゃってますか?
偏差値はあんまり関係ないかもしれないです。数学で塾にきている生徒の中に1人、理解が早く、飲み込みが早い生徒がいるんです。
通常、個別指導塾では、単元ごとに説明を一緒に読んで、一緒に問題をやりますが、その説明を読んだ時点では何のこと言ってるかわからないんですね。
次の問題を一緒に解くと、こういうことだね。じゃあ解いてみようという形が多いですが、理解力がいい子って、説明読んだだけで、次の一緒に解く問題も解けちゃうんですよ。
偏差値云々よりも、成長が早いとか、飲み込みが早い人は、どちらかというと個別指導塾より集団塾が向いていると思います。
個別指導だけでは成績が伸びないケース

渡辺なおやー個別指導だけでは難しいケースはありますか?
個別指導では、先生と距離が近い状態で授業をしますが、週1〜2回の授業だけでは、成績伸はびないんです。宿題を出すんですが、授業でやった内容を復習っていう形にしています。
次の授業の時に、その内容をテストする形にしていますが、一定数の割合で、宿題をしてこない子がいるんです。その生徒はやっぱり成績は伸びづらいです。
何が要因かというと、やる気もありますが、中学校1〜2年生だと、保護者さんの影響が強いので、親御さんが協力的だと成績が伸びやすいと思います。勉強が苦手な子で、親御さんが非協力的だとちょっと難しいですね。
生徒云々っていう、本人次第なところもありますが、コントロールできる範囲で言うと、親御さんの協力も必要になってくるので、ノータッチだと厳しいですね。
アルバイト講師から見た個別指導塾の課題

渡辺なおやー1年アルバイト講師を続けて、個別指導塾の課題は見えてきましたか?
個別指導塾の課題は、先生ごとで能力の差が大きいところです。個別指導塾は生徒に対する先生の数を増やさないと、全員は教えられないので、アルバイトの数がどうしても増えます。
アルバイトをたくさん入れると、先生の大学も全く別々ですし、大学の偏差値が高くても、教えるのが下手だったりする事もあり得えるので、先生の質が生徒によって異なるところです。
僕が働いてる塾は、大手なのでカリキュラムがしっかりあり、先生にモチベーション・やる気がなくても、その通りにすれば、成績が伸びやすいようになっています。
中学生までは、大手のカリキュラムでも成績が伸びます。高校生からは、学校によってワークも別々になり、ワークごとに先生も一緒に解いて解説することが必要なので、モチベーションより先生の能力が大事だと思います。
言い換えると、中学生までだったら、個別指導塾なら、どこも変わらないけど、大学受験とか高校生とか、進学を目指す場合になると、先生の質がより重要になってくると思います。
渡辺なおやー現場にいたからこそ見えたリアルはありますか?
僕は個別指導塾には行かなかったですが、中学受験の時は塾に行ってたので、生徒からの目線としては、先生は絶対的な存在だと思っていました。先生側に回ると、モチベーションが先生ごとで違い、授業が楽しくてアルバイトしてる人もいます。
そのほか、お金を儲けたくて個別指導塾でアルバイトしてる人、惰性でやってることもあり、先生も人間なんだなって思いました。
保護者と受験生へのメッセージ

渡辺なおやー通う側として、個別指導塾を選ぶポイントはなんでしょうか?
勉強が嫌いでも、楽しく通いたいなら先生と生徒の距離が近い塾が向いています。勉強を本格的にするなら、友達のようになるんじゃなくて、生徒と先生とっていう距離感が保たれてて、カリキュラムがある方がいいですね。
先ほどの通り、大手のカリキュラムがあると、先生のモチベーションに関係なく、授業自体は進みます。伝えられる知識は全員に教えられるので、お子さんの性質によっては、先生と生徒の距離が違う塾を選ぶのと、大手の方がいいかもしれないです。
大手でも勉強計画を立ててくれる塾とか、カリキュラムをオーダーメイドで作ってくれる、そういう個別指導塾がいいと思います。
渡辺なおやー大学受験の合格者インタビューから1年、今だからこそ言えるメッセージはありますか?
受験するときに、成績を伸ばしたいと思ったりして、塾に通うと思うんです。僕は大学受験の時、塾に通っていなかった経験もあるからこそ、塾に通ったから成績が確実に上がるわけではないと思います。
塾に通ったからといって安心せずに、出された宿題や、次にやるべき目標をしっかり見つけて、勉強計画を立てて、スケジュール通り勉強していくってことが大事だと思います。
本記事は、教育関係者・保護者・塾運営者などへの取材をもとに構成した一次情報コンテンツです。
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