Q:受験前に住民票を東京へ移せば都立高校を受験できますか?また、そのあとは他県へ住民票を戻しても良い?

受験前に住民票を東京へ移せば都立高校を受験できますか?また、そのあとは他県へ住民票を戻しても良い?

都立高校を受験するためには、基本的に受験者本人およびその保護者が東京都内に居住していることが必要です。この居住要件は厳格に定められており、単に住民票を東京都に移すだけではなく、実際に東京都内で生活していることが求められます。

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以下の点を押さえよう!

都立高校を受験するためには、「入学日までに住民票が東京都内にあること」が条件となります。これは、受験資格を満たすために必須の要件です。ただし、住民票を東京都に移しただけでは十分ではなく、受験者とその保護者が実際に東京都内で生活していることが求められます。

そのため、受験のためだけに一時的に住民票を東京都に移し、合格後すぐに他県へ戻ることは認められていません。

また、保護者が東京都に税金を納めていることも条件の一つです。東京都に居住していることを証明するためには、納税証明書や公共料金の領収書などの提出が求められる場合があります。こうした書類を準備するためにも、早めに居住要件を確認し、適切な手続きを進めるようにしましょう。

都立高校に合格し、入学した後も、継続して東京都内に住み続けることが求められます。入学後に保護者が他県へ転居し、住民票を戻すことは認められておらず、これが発覚した場合、入学取り消しの措置が取られる可能性があるでしょう。

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そんなこともあるのか……

家庭の事情により、保護者が東京都内に転居できないケースも考えられます。そのような場合は、必要な書類を提出し、東京都の教育委員会の審査を受けることで、例外的に受験資格が認められることがあります。

例えば、以下のような事情がある場合に、特別な措置が検討されることがあります。

  • 親の仕事の都合で、親の一人のみが東京都に転居する必要がある
  • 受験者の生活環境を考慮し、都内の親族のもとで暮らすことを希望する
  • その他、やむを得ない家庭の事情がある

こうした特別なケースに該当する場合は、東京都の教育委員会や志望校に早めに相談し、必要な手続きについて確認することが大切です。提出が必要な書類や審査の詳細については、ケースごとに異なるため、具体的な対応について事前に問い合わせることをおすすめします。

日野りえ先生が回答しました。