アメリカ出身のオーナーと、エドワーズさんのお二人が営む英会話教室「Feline English Academy」。大手英会話スクールで長く教えてきたオーナーが、自分たちのやり方で始めた教室です。
特徴は、日本語を排除せず、少しずつ英語の割合を増やしていく独自の教え方。読み書きが苦手な子や、集中が続きにくい子にも、一人ひとりに合わせた工夫を重ねています。
では、Feline English Academyの教え方は何が違うのか。ゼロ塾ガイドは、お二人に独自に取材し、その中身を深掘りしました。

大手スクールで教えてきたからこそ、自分たちのやり方で


ー英語を教え始めたきっかけを教えてください
エドワーズ
オーナーはもともと、英語の講師をしていました。大手の英会話スクールを何社か経験して、それぞれの会社の教え方を見てきたんです。
その中で、自分なりに思うところがあった。それで、自分のやり方で教室をやってみたいと、二人で始めました。
役割分担は、英語に関わることは全部オーナー。教材や教え方、クラス分けまで任せています。私は事務と、保護者の方とのやりとり、スケジュールの管理が担当です。

ー外国出身の講師から習う良さは、どんなところにありますか?
オーナー
ネイティブスピーカーだから、教えられるわけではありません。教えるには、いろいろなスキルがいります。
生徒さんによって、学び方は違います。目で見て覚える子もいれば、耳で聞いて覚える子もいる。その子にぴったり合うレッスンをするには、そのためのスキルが必要です。
エドワーズ
いろいろな英会話教室で、たくさんの生徒さんを教えてきたので、引き出しが多いんです。こういう子にはこういうアプローチ、というのを持っているのが強みだと思います。それと、英語の発音や表現が自然で、聞き取りやすいんです。
日本語を排除しない「プログレッションメソッド」


ー英語が苦手な子に、最初はどう向き合っていますか?
オーナー
小さい子が初めて来たときは、質問を英語で1回、日本語で1回、もう一度英語で1回します。たとえば「What is your name?」「お名前は何ですか?」「What is your name?」という調子です。
生徒さんの自信が上がってきたら、日本語の割合を下げていく。英語力の向上に合わせて日本語の使用を徐々に減らし、最終的には英語だけでレッスンを理解し、受講できるようになることを目指しています。
エドワーズ
英会話の業界では、よく「英語のシャワー」とか、英語は英語のまま理解する、という考え方が見られます。でも私たちは、それはちょっと違うんじゃないかと思っていて。
そこでオーナーが考えたのが、勝手に名前をつけた「プログレッションメソッド」です。日本語を排除せず、適度に取り入れながら英語を理解していく。その割合を少しずつ変えて、最終的には英語だけで理解できるようになることを目指すやり方です。
うちの子どもが小さいころ、外国人の中に入れても「何言ってるかわからへん」と言うことが多かったんです。幼稚園や小学校低学年の子に最初から英語だけでレッスンしても、楽しかったけどわからなかった、で終わってしまう。
長く英語を習っていても、内容を十分に理解できていなければ、せっかくの学習機会がもったいない。せっかく習ってくれるのなら、日本人向けの教え方があってもいいんじゃないかと考えています。
読み書きが苦手な子にも、学ぶ中身は落とさない


ー読み書きが苦手な子や、集中が続きにくい子には、どんな工夫をしていますか?
オーナー
子どものレッスンは、全員フォニックスから始めます。いちばん小さい子は、文字と音から。それができたら単語、と少しずつ進めます。
大事なのは、その子のペースで進むことです。読んでもらって、声に出してもらって、それを聞く。するとこの子はここで間違える、というのが見えてきます。それに合わせて、正しい読み方を一緒に練習します。
ディスレクシアやADHDなど、子どもによっていろいろな特性があります。いつも文字を反対向きに書く子なら、どうやったら覚えられるかを考える。
ADHDの子には、短いスパンでテンポよく進めます。短く区切っても、その日のレッスンのポイントはちゃんと押さえます。
エドワーズ
テキストもワークブックも、みんなと同じものを使っています。ただ、レベルが上がってくると、ディスレクシアのお子さんにとっては書くことが苦痛になる。書けるけど、量を少なくしたほうがいい場合もあります。
そこで、補助教材を個別に作っています。普通は質問の答えを全部文章で書くところを、答えの単語をバラバラに並べて番号を振っておく。番号だけで「1352」のように答えてもらう形です。
宿題の量も、保護者の方と相談して決めています。この程度ならできる、ここまではできない、と話しながら調整しています。

ー学ぶ範囲や中身を落とすのではなく、教え方を変えているんですね
エドワーズ
そうです。続けてもらえている理由は、楽しくレッスンすること、プレッシャーを与えないことだと思います。「これをやらなあかん」ではなく、楽しくポイントを押さえる。それと、保護者の方としっかりコミュニケーションを取ることですね。
オーナー
生徒さんがちょっと疲れているなと感じたら、一度リラックスして別のことをやる。そこからまた、ゆっくり進めます。
「宿題がほしい」と言われる教室


ー生徒さんが楽しく続けられている理由は、ほかにもありますか?
エドワーズ
うちの教室では、宿題に取り組む楽しさを感じてもらえるよう、提出するたびにシールを1枚渡しています。ワークブックの後ろに貼ってもらって、4枚たまったらガチャガチャができるんです。これをすごく楽しみにしてくれていて。
オーナー
ふつう、生徒さんは宿題が嫌いでしょう。でも「今週は宿題なしでいいよ」と言うと、「宿題ほしい」と言うんです。あと1回シールをもらったらガチャガチャができるから、と。
エドワーズ
教室にはオーナーが大切にしているペットの猫もいます。レッスンの合間に、子どもたちとの自然な会話のきっかけになることもあります。人気なのは肉球ですね。

ー紹介や口コミでは、どんなところが伝わっていると感じますか?
エドワーズ
口コミは、私たちも大切にしています。初めての子は、知らない場所で、知らない外国人や日本人、知らないクラスメートに囲まれて緊張します。そこを少しずつほぐしていって、回を重ねるごとに「楽しい」と思ってもらえるよう努力しています。
お子さんがレッスンしている間、保護者の方には隣のリビングのようなスペースで待っていただいています。モニターで教室の様子を映しているので、それを見ながら雑談をするんです。
そこでよく聞くのが、「レッスンでは喋れているのに、家で宿題をするとわからない」という声です。うちの子わかってないね、という話を聞いたら、すぐにフィードバックします。
やり方を変えてアプローチし直したり、補助教材を入れたり。疑問や不安をなるべく取り除きながら進めていると、口コミも良くなっていくのかなと思っています。
英語を怖がらず、世界の人と話せる人に


ーどんな生徒さんに来てほしいと思っていますか?
エドワーズ
いろいろな方に来ていただきたいです。英語が好きな方はもちろん、苦手な方も。英語を話すのはハードルが高いと思っている方が多いのですが、言葉なので、話せないということは絶対にないと思うんです。
話せるか話せないかの差は、日常生活の中で、どれだけ英語に触れられるか。ちょっとしたことでいいので、毎日英語の歌を聴くとか、お母さんと「グッドモーニング」だけ言い合うとか。日々英語に触れてほしい、ということを広く伝えていきたいですね。

ーこれから大切にしていきたいことを教えてください
オーナー
生徒さんには、英語への自信をどんどんつけてほしい。小さい子でも、英語は怖くない、自分はできると思えるようになってほしいです。
エドワーズ
受験のために英語を勉強する方もいらっしゃいますが、私たちがやっているのは英会話です。世界の人とコミュニケーションが取れる英語を話せる人になってほしい。それがいちばんの目標で、これからもやっていきたいことです。
おかげさまで、今は時間割がいっぱいで、満席のクラスも出てきました。希望の曜日や時間をお断りすることもあるので、より多くの生徒さんを受け入れられる形も考えているところです。
本記事は、教育関係者・保護者・塾運営者などへの取材をもとに構成した一次情報コンテンツです。
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