オンライン塾スタディリンクを運営する創太先生。学校法人 名古屋学院 名古屋中学校・高等学校で22年間の教員生活を経て独立し、現在は、「授業をしない塾」という、学習進捗管理型の塾で生徒の自立を支援しています。
中高一貫校の学年主任として数百人の生徒を見送ってきた創太先生が、なぜ教壇を降り、なぜ「教えない」という選択にたどり着いたのか。そして、スタディリンクが選ばれる理由とは。創太先生の背景にある信念と、毎晩の学習伴走について、お話をうかがいました。

22年間の教壇を降りた理由

渡辺なおやー教員生活から独立を決意されたきっかけは何でしょうか?
学校の授業や生徒指導に関しては、まったくストレスはなかったんです。ただ、自分が理想とする教育を実現しようと努力はしたつもりなんですけど、やっぱり自分が上の立場に立たないと、なかなか実現できないところがあって。
学校という組織で、40歳で校長になるのはなかなか難しいじゃないですか。あと何年我慢すればいいんだろう、と思ったんです。
自分だったらこうやって、チームで目標を共有してやっていくのにと考えるんですけど、なかなか全体で共有できないなと感じました。それで、まず自分自身で情報発信を始めようと思って、ブログやnoteを書き始めたのがきっかけですね。
渡辺なおやー退職を決めたとき、周囲やご家族の反応はいかがでしたか?
学校からは惜しんでもらえました。でも家族は「やりたいならやってみたら」という感じでしたね。肯定も否定もなかったですね。
創太先生は中高一貫校で中1から高3まで6年間を持ち上がりで担当し、中2からの5年間は学年主任を務めてきました。40代としては大きな責任を担うポジションでしたが、「自分の理想とする教育をやるなら、自分でつくるしかない」という結論にたどり着いたのです。
「授業をしない塾」の原点

渡辺なおやー「授業をしない塾」にたどり着いた背景を教えてください
2025年3月に卒業した学年を、僕は中2から高3まで5年間、学年主任として持ち上がりで見ていたんです。その学年で共通テストで9割を超えた生徒が5人いたんですけど、そのうち3人は塾に行っていなかったんですよ。
自分自身の自学自習の力でやりきっていた。もちろん学校の先生を頼りにしていたし、周りに聞ける人もいたとは思います。でも、一番強いのは、塾に言われるがままやることじゃなくて、自分自身でやりきる力なんじゃないかなと思ったんです。
自分自身で人生をコントロールできているっていう感覚って、めちゃくちゃ大事だと思っていて。親に言われたからとか、塾に行けと言われたからとかじゃなくて、自分で選んでここに来たんだっていう納得感。
そういうものを持っている卒業生は、本当にすごいことを成し遂げているんですよね。
渡辺なおやー「スタディリンク」という名前はどこから来ていますか?
勉強するっていうのはもちろんなんですけど、リンクには『繋ぐ・繋がり』という意味があって。生徒との繋がりを大事にしたいっていう思いですね。
あと、調べやすさはめちゃくちゃ意識しました。「スタディ」は英語が苦手な人でも絶対知ってる単語ですし、「リンク」もメジャーな言葉です。本当はロゴとしては英語表記の方がかっこいいなと思ったんですが、カタカナの方が検索しやすいので、カタカナ表記にしました。
そして国立大合格。ある卒業生の自学自習

渡辺なおやー教員時代・開校後を通じて、印象的な教え子のエピソードはありますか?
以前、僕が関わった生徒で、高3のときにメンタルを崩してしまって、大学受験ができなかった子がいたんです。高校もギリギリ卒業したような状況で。
その生徒の実家が飲食店をやっていて、「周りのみんなは大学に行って4年間勉強すると決めたから、僕も4年間は実家の飲食店で働く」と決めたんですよ。
でも3年目くらいで、やっぱり大学に行きたいと思ったらしくて。親にお金を頼んで塾に行くこともできないから、自分で参考書を買ってきて自学自習を始めたんです。4年目に受験したけど、残念ながら落ちてしまって。
その後、親に頼んで飲食店を辞めさせてもらって、新聞配達を朝晩しながら、新聞屋さんの2階に住み込みで、独学で勉強を続けたんです。働きながら。それで、国立大学に合格しました。
合格後、本人が学校に来てくれて話を聞いたとき、自学自習でやりきる力のとんでもなさを実感しました。
その意欲やエネルギーは、もう何にも負けない力を持っているなと。勉強を教えることじゃなくて、自分で自立して勉強に向かっていく、そういう指導がしたい。ずっと教員時代から思っていたことなんですけど、このエピソードで確信に変わりましたね。
毎晩の学習伴走で「ゼロにしない」を積み上げる

渡辺なおやー毎晩の学習伴走で大切にしていることはありますか?
教員時代は、生徒40人に対して1人で見なきゃいけないので、どうしてもパッパッと見ていくだけになるんですよね。じっくり一人ひとりを見るのは正直難しかった。
スタディリンクでは、25分の自習ごとに、学習した内容を写真で送ってもらうんです。生徒が勉強している25分間に、僕はその写真をチェックしてコメントを返す。一つひとつの自習内容について密にやりとりをしています。
オンラインで繋がるバーチャルオフィスに専用のスペースがあって、夜8時になるとみんなが集まってくるんです。
25分勉強して、5分の休憩のときに「〇〇さんこれすごい頑張ったね」「めっちゃいいね」「こういう風にやるといいよ」って声をかけて。そしてまた25分の自習に入る、という流れですね。
毎日の学習習慣をつくることが目標なので、25分を4セットやるんですけど、1セットだけでもいいから「ゼロにしない方がいいよ」っていう話をしていて。だから旅行先から1セットだけ参加してくれる生徒もいますね。
渡辺なおやースタディリンクが向いている人、向いていない人は?
正直、偏差値が高くて自分で勉強できる子には必要ないと思います。どちらかというと、偏差値が真ん中くらいでもうちょっと上を目指したいけどどうしたらいいかわからない子とか、サボり癖がある子、学習習慣ができていない子ですね。
あとは部活をやっていて塾に通えないとか、情報が溢れすぎてどうしたらいいかわからないご家庭が多いです。中堅国公立や関関同立・MARCHあたりを目標にしている層が、一番合っていると思います。
自分の人生を自分でコントロールできる生徒を育てたい

渡辺なおやースタディリンクとして大切にしていきたいことを教えてください
変わっていないんですけど、生徒さんの自立を支援したい。自分自身で生き抜く力を養いたいっていう。そこがもう根底にあります。
親にやらされてやるんじゃなくて、自分自身で意欲を持って突き進んでいく。そういう生徒を育てたいという気持ちが、スタディリンクのすべての土台になっています。
本記事は、教育関係者・保護者・塾運営者などへの取材をもとに構成した一次情報コンテンツです。
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