LIVE株式会社が15年のオンライン家庭教師事業で培った知見をもとに立ち上げた、不登校専門オンライン個別指導ティントル。
責任者の清水さんは、自身も高校時代に行きしぶりを乗り越えており、現在はティントルの代表として、数多くの不登校支援に携わっています。
では、ティントルはどのような想いから生まれ、どんな支援をしているのか。清水さんの原体験もうかがい、不登校専門オンライン個別指導ティントルの魅力を深く伺っていきます。

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毎朝の「行きたくない」から始まった教育への道

渡辺なおやー清水様がティントルに参加したきっかけは何でしょうか?
もともと教育業界に興味を持ったのは中学3年生の頃で、部活の顧問の影響で教師を目指してたんですね。でも高校に入ってから約8ヶ月間、ずっと学校に馴染めなくて行きしぶりをしてたんです。
毎朝、母親と戦ってました。「行きたくない」「行きなさい」って。僕、そんなに交友関係が広いタイプじゃなくて、苦手だなって感じた人とは自分から関係を断っちゃうような学生だったんですね。
転校とか通信制も考えたんですけど、中学時代の顧問の先生に相談して踏みとどまりました。そのあと、知り合いの保護者から「小学校でバスケのコーチやってみない?」って声をかけてもらって。
15人、20人の小学生を1人で回すのって結構大変で、結局保護者の方に協力してもらいながらやってたんです。そこで、自分から関係を断って一人になるんじゃなくて、いろんな人と協力した方が物事って絶対いい方向に行くなって。すごく感じました。
そこから行きしぶりもある程度なくなって、大学時代に教員になるか民間に行くかで考えて。学校の先生よりはちょっと違う関わり方ができるかなっていうので、民間の会社に入ったんです。
そこでちょうど不登校事業部の立ち上げがあって、自分もそういう経験があったので、この仕事をしたいなっていうので、今ティントルを運営させてもらってます。
渡辺なおやーティントルでの清水様の役割を教えていただけますか?
主にやってるのは、問い合わせをいただいた新規の方への対応と、僕がお預かりしている生徒や親御さんとのオンライン面談ですね。
学習面の相談もありますし、将来の進路の話もありますし、シンプルにちょっと人と話す機会が全くないから話し相手になってほしいっていう悩みもあったりするんで。そういったことをオンラインでやらせてもらってる感じです。
あとは現在ティントルの責任者っていう形でやらせてもらっているので、講師の先生に対して、不登校の知識とか、特性を持つ生徒への指導の配慮とか、そういった研修や社員教育もやらせてもらっています。
「タブー化しない」という覚悟

渡辺なおやー不登校専門のオンライン個別指導に辿り着いた背景を教えてください
もともと弊社は、15年ほどオンラインの家庭教師『e-Live』をやってるんですね。オンラインなんで家から出なくていいし、相性の合う先生を選べるっていうのもあって、不登校の生徒さんもお預かりはしてたんです。
ただ、もともとオンラインの家庭教師サービスを立ち上げた時のメインの顧客って、やっぱり
成績を上げたいとか、学校に通っている子がターゲットなんですね。
どうしても不登校の子に合わせた内容というよりは、学校行ってる子メインのコンテンツを不登校の子でも対応できますよ、みたいな立ち位置なんです。
「こちらでも預かれますよ」みたいな感じだと、やっぱりより良い指導に至らないんじゃないかって。不登校の子にとっての最善のコンテンツを専門的に作って関わっていかないと寄り添えないよね、っていう話になって。そこで、ティントルを立ち上げた形ですね。
渡辺なおやー「ティントル」という名前にはどんな思いが込められていますか?
造語で、「アイデンティティ」と「エンカウント(出会い)」を組み合わせた言葉です。
やっぱり子どもの時にどんな人と出会うかで、その子の価値観ってすごく影響を受けるんですよね。不登校や特性を持って悩んでる子たちの個性を認めてくれる人とか、憧れになるような人との出会いがあってほしいっていう。そういう思いを込めてます。
「俺、3年生なのに」と思わせないカリキュラム

渡辺なおやーティントルが大切にしていることは何でしょうか?
ちょっと学校行ってないとか、特性を持ってたりすると、普通からずれてるみたいなイメージを持つ人って結構いっぱいいると思うんですよ。でも、それをタブー化しないっていうのは意識してますね。別にそれがダメなわけでもないし、その子の一つの要素なので。
僕自身も行きしぶりしてた時、周りの大人ってすごく気にかけてくれるんですよ。「大丈夫かな」みたいな感じで。
でも、ここまでは頑張らせちゃまずいよなって、相手がこっちの上限を決めちゃうんですよね。腫れ物に触るような扱いって、子どもはすごく嫌がりますし。僕も昔それをすごく嫌ってた側なので。「いや、俺何も言ってないじゃん」って。
顔色を伺うような大人を子どもは信用しないですし、むしろ敵視することもあるんですよね。何の配慮もなく関わるっていうのはもちろん良くないんですけど、極端な話、ただ休んでるだけなんですよ。特性があるだけで、それ以外は別に何も変わらない。
僕らの仕事って、生徒のしたいこととか、やりたいこと、なりたいことのきっかけを作って、本人が希望する方向に後押ししていくことなんで。学校休んでるから、このルートは無理だよね?みたいな。そういうタブー化はしないですね。
渡辺なおやーティントルの指導方法について教えていただけますか?
僕の生徒で、中3だけど中1の5月から学校行ってないっていう子もいるんですよ。じゃあその子に1年生の教科書を最初からやってもらうと、「俺、3年生なのに」って思っちゃうんです。
なので、今の学年に向かうために絶対に押さえなきゃいけないところだけをピックアップして、つなげて進めていきます。
今目指してるところに関係ない分野だったら、たとえ1年生だろうが2年生だろうが、まあぶっちゃけ置いとくっていうか。今は関係ないから。そうした方が今の学年に近づく実感が持てるんです。
遅れてるっていう不安を持ってる子が多いので、休んではいるけど追いついてるよって、自分で実感しやすいようにカリキュラムを組んでます。最終的には全部やっていくんですけど、優先順位を決めて、こっちから先にっていう感じですね。
あと、支援は僕一人でやってるわけじゃなくて、「ご家庭」「講師」「サポートチーム」の3者体制でやってます。僕みたいなサポート担当が生徒や親御さんとオンラインで面談して、学習面だけじゃなくて、進路の相談とか、ただ話し相手がほしいっていう声にも対応してます。
サポートチームには心理相談士の資格を持ったスタッフもいるので、心理面のケアもできる体制です。
オンラインだからこそ、全国どこに住んでいても相性の合う講師と出会えるっていうのは、やはり強みです。塾だと通える距離に限られますし、訪問型の家庭教師だと先生が来れる範囲が決まってしまうので。
ただ、毎年3月にちょっと難しいなって感じることがあって。受験が終わったり卒業したりした時に、直接やったねって言えないんですよ。
塾だったら校門の前で「おめでとう」って言えたりすると思うんですけど、オンラインだとそれができない。直接言いたいなっていうのはすごくありますね。
ゼロか100かだった女の子が、「ちょっとは」と笑った日

渡辺なおやー印象に残っている生徒さんのエピソードを教えてください
ティントルを運営し始めてから本当に1年目の時にお預かりした中3の女の子で。もう今、大学1年生になったんですけど。
すごく頑張り屋さんで、周りから頼られたら断れないタイプの子で。ただそういうのが重なってストレスを溜めて、学校に行けなくなってしまって。ゼロか100かの子だったので、ちょっとでもいいからやるっていうのが本人の中で割り切れないんですよ。それで結構苦労しました。
受験は本人も頑張って公立高校に合格したんですけど、高校に入ってからも、1年ほど休んでた子が急に学校に行くってなると、日々ストレスが溜まって、腹痛だったり頭痛だったり。そういう中でもオンラインで相談を受けてたんですよね。
1年生、2年生、3年生と学年が上がるにつれて、自分のルーティーンもつかめるようになって。その子、夢が決まってなかったんですけど、高3の終わりぐらいの面談の時に、せっかくだったら大学に行ってみたいって言ったんですよ。
大学受験ってやっぱし厳しい世界なので、一般だけじゃなくて推薦っていう選択肢もあるよと。普段の勉強をちゃんとやっておけば、そういう道もあるよって伝えてたんです。それをずっと覚えていてくれて。
今年の3月、親御さんから本当に久々に連絡が来て。「うちの子、高校卒業しました。大学も4月から入ります」って。本当に驚いて、すぐ電話しました。やったじゃんって。
ちょっと冗談も言えるぐらいの仲なので、「昔よりちょっとは割り切れるようになった?」って聞いたら、「まだ全然できないんですけどね」って。でも昔に比べたら、まあちょっとはなりましたけどねって。「大学も頑張りすぎない程度に頑張ります」って笑ってくれて。
ゼロか100かだった子が、「ちょっとは」と言えるようになった。その成長がすごく嬉しかったですし、印象的ですね。
「やってよかった」と思える場所にしたい

渡辺なおやー今後、ティントルとして大切にしていきたいことを教えていただけますか
ご家庭ごとに全く状況が違いますし、似たことで悩んでてもそれぞれ深刻度が違うので、やっぱ一個の正解ってないんですよ。なので、利用していただいてる方にも、ご縁がなかった方にも、プラスになるような情報やアドバイスを日々お伝えしていきたいなと思ってます。
生徒の状況とか気持ちにしっかり耳を傾けながら、二人三脚でやっていくっていうのをすごく大切にしていきたいかなと。
あとは、今までは学習面のフォローアップとメンタルケアが中心だったんですけど、ちょっと遊びっぽいのもあった方が生徒は喜ぶかなと思っていて。ゲームやるようなイベントとか、勉強とは違うけどちょっと楽しいみたいな企画を色々やっていきたいですね。
まあどうしても勉強って、ぶっちゃけ嫌いだし、苦手だし、面倒くさいので。ちょっとは楽しみがあってもいいかなっていう感じで、いろんな側面でティントルをやってよかったなと思ってもらえるように、運営していきたいなと思ってます。
編集部からのワンポイント

ティントルの強さは「不登校専門」という看板だけではありません。
責任者の清水さん自身が行きしぶりを経験し、その原体験から「タブー化しない」という接し方を貫いている。この一本の筋が、カリキュラムの設計にも、3者体制のサポートにも、生徒との向き合い方にも、すべてに通っています。
「休んでいるだけ。特性があるだけ。それ以外は何も変わらない」——この言葉に救われるご家庭は、きっと多いはずです。
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本記事は、教育関係者・保護者・塾運営者などへの取材をもとに構成した一次情報コンテンツです。
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