- 聖心女子大、学習女子大、フェリス女学院大の校風や、先生から見たイメージを教えて下さい。
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3つの女子大に共通の特徴は、小規模な女子大ということですね。私自身、女子大で4年間を過ごして、とても居心地の良い素敵な時間を過ごせたと感じています。
とはいえ、学校によって雰囲気の違いはあると思うので、それぞれの大学の特徴とイメージを挙げてみます。
聖心女子大
「交通の便が非常に良い」大学生活はアクティブに活動する人も多いですから、この点は何より魅力的に感じますね。
- 学部:現代教養学部(英語文化コミュニケーション学科・日本語日本文学科・哲学科・史学科・人間関係学科・国際交流学科・心理学科・教育学科教育学専攻・教育学科初等教育学専攻)
- 少人数制の授業が特徴であるため、学生と先生の距離が近く、アットホームなイメージ。
- 1年次は全員が「現代教養学部・基礎課程」に所属し、様々な学問領域の基礎を学びながら、2年次に自分の学科を選択できるユニークなシステムになっている。
- 都心型キャンパスで、渋谷・恵比寿・表参道・原宿・六本木から徒歩圏内という抜群のアクセスにありながらも、緑豊かで落ち着いた環境。
- 他大学との交流や学年を超えた授業参加も可能。
- 美智子上皇后の母校であり、生粋のお嬢様というイメージがある。
大学受験の際に自分の将来図が具体的な人は少ないかと思います。入学後1年間、様々な分野に触れていきながら2年次に学科を選択できるシステムがあるのは良いですね。
また、小規模大学でありながらも、他大学との交流があるというのも素晴らしいと感じます。人との出会いでどんどん成長できるこの時期を、しっかり充実させることができそうです。
学習院女子大
大学名のイメージも影響しているのかもしれませんが、華やか、かつ真面目な学生が多い印象があります。
- 学部:国際文化交流学部(日本文化学科・国際コミュニケーション学科・英語コミュニケーション学科)
- お淑やかで華やかな学生も多いが、この3校の中では真面目に学業に励む学生が多いイメージがある。
- 就職ランキングで評価が非常に高い。
- 国際的な講義や日本文化に特化した独特の授業が多い。
- 早稲田大学など他大学で教える教授も多く在籍する。
- 2025年に学習院大学に統合予定で、学習院女子大としての学生募集は、2025年4月入学者をもって停止になる。
- 学習院大学との統合により、偏差値の上昇が予想されている。
統合により、女子大から総合大学となることで、雰囲気は大きく変わるかもしれません。これまでも就職率が非常に高い大学ではありましたが、より一層将来性の高い学生が集まるかもしれませんね。
フェリス女学院大
おしゃれで活発な学生が多く、女子アナやCAのような華やかな職業に就く卒業生が多いイメージがあります。とはいえ、庶民的でフットワークが軽く、他大学の男子学生から人気があるのではないでしょうか。
- 学部:グローバル教養学部(国際社会学科・心理コミュニケーション学科・文化表現学科)
- キリスト教精神に基づいた教育を行う。
- 緑園キャンパスと山手キャンパス、2つのキャンパスをもつ。
- 緑園キャンパス:相鉄いずみ野線緑園都市駅から徒歩3分の閑静な住宅街に位置し、自然豊かな環境。
- 山手キャンパス:JR根岸線石川町駅から徒歩10分。坂道が多い。西洋館が立ち並ぶ異国情緒あふれる環境である。
- 風力発電や太陽光発電、雨水の再利用システムも整備されている。また学内には屋上ビオトープや壁面緑化など、自然環境との調和を図っている。
ここ数年で、複雑化・多様化するグローバル社会で生きていけるスキルを習得できるようなカリキュラムが強化されていくようです。横浜のおしゃれな土地で、充実した大学生活を送れる大学ですね。
いそべみほ先生が回答しました。
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